季節の変わり目、ストレス、生理前など、一時的にお肌が敏感になる「ゆらぎ肌」は、基礎化粧品を見直すことで改善できます。
ゆらぎ肌の特徴
- いつもの基礎化粧品が急に合わなくなった
- お肌にかゆみ、赤み、ピリつきがある
- 急にニキビや吹き出物ができやすくなった
これらに当てはまる場合は、ゆらぎ肌のサインです。

ゆらぎ肌を改善するには、原因を知り、ゆらぎ肌に必要な成分配合の基礎化粧品を選ぶことが大切です。
そこで今回は、ゆらぎ肌を改善する基礎化粧品の正しい選び方と、各ステップのおすすめアイテムをお伝えしていきます!
ゆらぎ肌の原因
ゆらぎ肌は、バリア機能が一時的に低下してしまうことが原因で起きてしまいます。
バリア機能とは、お肌の表面を覆っている厚み0.02mmほどの「角質層」のことで、角層細胞がレンガのように重なって並び、その隙間はセメントのように細胞間脂質がびっしり埋まっています。
これにより、空気中のホコリや花粉、細菌やウイルス、紫外線などの外的刺激や、お肌の水分の蒸発を防ぐ「バリア機能」の役目を果たしているのです。

バリア機能が低下すると、異物が侵入しやすくなり、防御するために炎症やかゆみ、毛細血管が拡がることによる赤み、伸びてきた神経繊維でちょっとした刺激でもピリつきを感じ「ゆらぎ肌」の状態になります。
バリア機能の低下の原因
バリア機能の低下は、セラミドなどの細胞間脂質が充分でなくなり、お肌のうるおいが失われてしまうことが原因で起きます。
セラミドは細胞間脂質の大半を占め、水分を保持する力に長けている、バリア機能の鍵となる成分です。

セラミドが不足してバリア機能が低下したお肌は、余計にダメージを受けやすくなり、さまざまな肌トラブルを起こすようになっていきます。
セラミドの減少は、不適切なスキンケア・気温や湿度の変化・紫外線などの外的要因や、ホルモンバランスの乱れ・ストレス・不摂生な生活などの内的要因によって引き起こされます。
基礎化粧品の正しい選び方

ゆらぎ肌の改善には、クレンジングや洗顔でセラミドをなるべく流出させないことと、失われる量以上にセラミドを補充する保湿をすることが大切です。
基礎化粧品の各ステップごとに、確認していきましょう。
基礎化粧品① クレンジング
クレンジングは、うるおいを奪いすぎないクリームタイプを使いましょう。
メイク汚れや大気中の埃や花粉を残さず落とすことは大切ですが、洗浄力の高いクレンジングは、お肌に必要な皮脂やセラミドなども洗い流してしまい、バリア機能が低下する要因の1つです。
また、カバー力の高いベースメイクは刺激になりやすく、オフにも高い洗浄力が必要です。刺激になりにくくオフしやすいベースメイクを使いましょう。
濃いアイメイクやリップなどは、ポイントリムーバーで部分オフをしてから、全体のクレンジングを。
アイテム | ![]() | ![]() |
メーカー | ORBIS(オルビス) | Tout Vert(トゥベール) |
商品名 | オルビス オフクリーム ![]() | ミネラルパウダリーファンデーション |
内容量 / 価格 | 100g(2ヶ月分) / ¥2,530 | 12g(4色展開) / ¥2,490 ※コンパクト・パフ付 |
特徴 | 汚れだけを落とすセレクトクレンジング、細胞間脂質には馴染まずうるおいを守る、セラミドとヒアルロン酸でうるおう | 洗顔料オフ可、敏感肌OK、セラミドバリア、26種類の美容液成分配合、天然由来成分のみ、下地不要、SPF31・PA+++ |
基礎化粧品② 洗顔料
洗顔は、スキンケアの中で最もお肌にダメージを与えます。洗浄力が高過ぎず、お肌に優しいアミノ酸系やベタイン系の洗浄成分、保湿成分が高配合の物を選びましょう。
成分表は含有量の多い順に書いてあるので、最初の方に保湿成分が書かれているか確認し、中でもグリセリンの配合量が多い物がオススメです。
石けんタイプは洗浄力が高めですが、透明な物は保湿成分が高配合で比較的マイルドなことが多いですよ。

但し、いくらお肌に優しい洗顔料を使っても、熱いお湯やゴシゴシ洗いは絶対NG。32〜36℃程度のぬるま湯と濃密泡で、撫でるように優しく洗顔しましょう。
アイテム | ![]() | ![]() |
メーカー | KOSE(コーセー) | 資生堂 |
商品名 | カルテHD モイスチュア ウォッシングフォーム | dプログラム コンディショニングソープ |
内容量 / 価格 | 150ml / ¥1,320 | 100g / ¥1,650 |
特徴 | アミノ酸系洗浄成分でうるおいバリアを守る、ポンプ式で簡単ふわもこ泡、表面積が多い泡で少量でもしっかりオフ、低刺激処方 | 保湿成分はソルビトールとグリセリン、さっぱりとした洗い上がりなのにつっぱり感なし、不純物を取り除いた厳選成分のみ、低刺激設計 |
基礎化粧品③ 保湿アイテム
保湿で大切なのは、水分を与えるだけでなく「水分を保持できるお肌」に導くことです。
そのためには、日々失われるセラミドの量以上に補う必要があるので、3つのポイントを抑えているアイテム選びをしましょう!
人間のセラミドと同じ形で馴染みやすい「ヒト型セラミド」配合
お肌のバリア機能の主成分のセラミドは、加齢、ストレスや睡眠不足など体調不良、紫外線や乾燥などの外的環境、洗顔でも失われていくため、大人のお肌は常にセラミドが足りていない状態です。

日々失われていく量以上に補うには、人間のセラミドと同じ形で、お肌にピタッと馴染む「ヒト型セラミド」配合したアイテムを選びましょう。
お肌に浸透しやすい成分
ゆらぎ肌さんは、乾燥して肌表面が硬くなっているため、保湿成分が入りにくい状態です。
お肌に浸透しやすい低分子の成分(加水分解○○など)配合のアイテム、独自技術などによってお肌に浸透しやすい基材や成分を配合したアイテムを選びましょう。
相乗効果のためにライン使い or オールインワンアイテム
化粧品は基本的にライン使いをすることで、より高い効果を見込めるように設計してあります。

1つだけ見直しても効果を感じにくかったり、化粧品同士の相性が悪い場合もあり、余計に悪化する可能性も否めないため、必ずライン使いをしましょう。
また、シンプルケアの方がお肌に負担を掛けないので、オールインワンアイテムは、成分も少なくて済み、お肌への摩擦刺激も少なくて済むので、オススメです。
アイテム | ![]() | ![]() |
メーカー | 日本ドライスキン研究所 | ETVOS(エトヴォス) |
商品名 | ULU(ウルウ)シェイクモイストミルク | アルティモイスト |
内容量 / 価格 | オールインワン・110ml(1〜2ヶ月分) / ¥3,960 | 14日間トライアルセット(洗顔・化粧水・美容液・クリーム) / ¥2,420 |
特徴 | 薄い皮膚を改善する5種類のヒト型セラミド配合、特殊浸透水、100%美容液成分、赤み・炎症を抑えるアンボラエキス配合、完全無添加の低刺激処方 | ヒト型セラミド×ナイアシンアミドのW配合、ナツメ果実エキス(ブースター効果)、6種類の花エキス、3種類の植物オイル、低刺激処方 |
私がゆらぎ肌を改善したアイテム
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ULU(ウルウ)の口コミ|効果なし?実際に使った感想を辛口レビュー
赤ら顔に特化したスキンケア化粧品『ULU(ウルウ)シェイクモイストミルク』を化粧品メーカーの講師も勤める美容のプロが、正直にレビューしていきます。 こんな悩みの人は参考にして下さい 皮膚が薄く毛細血管 ...
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まとめ

今回は、ゆらぎ肌の原因と、改善のための基礎化粧品の選び方について、お伝えしました。
クレンジンングと洗顔では「セラミドを流出させない」アイテムを、保湿では「日々失う量以上にセラミドを補う」アイテムを選びましょう。
保湿アイテムは、セラミド化粧品の中でもヒト型セラミド配合、お肌に浸透しやすい技術や成分、ライン使いorオールインワンの3つのポイントを押さえることが大切です。
基礎化粧品の見直しで、ゆらぎ肌を改善していくことはできますが、しっかり睡眠と栄養を摂って身体の中から整えていくことも忘れずに。