- 特別ひどい乾燥肌だとは思わないのに、お肌のざらつきが急に目立つ…
- 年齢肌ならシミやシワが気になるはずなのに、目立つのはお肌のざらつき…
- 20代まではほぼ肌トラブルはなかったのに、30代以降はお肌がゆらぎがち…
お肌のざらつきが目立つようになって、化粧ノリが悪くなると、カバーしたい部分もうまく隠せなくて、困ってしまいますよね。
そこで今回は、ゆらぎ肌の肌トラブルの中でも「ざらつき」について、5つの原因と3つの改善方法についてお伝えしていきます。

他の肌トラブルにも効果的なので、ぜひ最後までご覧くださいね。
ゆらぎ肌とは?
ゆらぎ肌とは、普段は大丈夫なのに、突然「一時的に」敏感になってしまうお肌のことです。
加齢と共にお肌がゆらぎやすくなってきたという人も多く見られ、30代40代以降、急に肌トラブルが増えたという方は、ゆらぎ肌の可能性が高いです。
ゆらぎ肌は、バリア機能が一時的に低下してしまうことが原因で起きてしまいます。
バリア機能とは、お肌の表面を覆っている、厚み0.02mmほどの「角質層」のことです。
角質層には、角層細胞がレンガのように重なって並び、その隙間はセメントのように細胞間脂質がびっしり埋まっています。

これにより、空気中のホコリや花粉、細菌やウイルス、紫外線など、外的刺激を防ぎ、お肌の水分の蒸発を防ぐ「バリア機能」の役目を果たしているのです。
しかし、バリア機能が低下すると、異物が侵入しやすくなります。
それらを防御しようと炎症やかゆみが出たり、免疫細胞を運ぶために毛細血管が拡がって赤みが出たり、伸びてきた神経繊維でちょっとした刺激でもピリつきを感じたりします。
もちろん、お肌の中でトラブルが起きているので、お肌表面も綺麗な状態ではなくなります。

バリア機能の低下は、角質細胞の隙間を埋めているセラミドなどの細胞間脂質が充分でなくなり、お肌のうるおいが失われてしまうことで起きます。
セラミドは細胞間脂質の大半を占め、水分を保持する力に長けている、お肌のバリア機能の鍵となる成分です。
このセラミドが不足すると、お肌のバリア機能が弱くなります。

セラミドが不足してバリア機能が低下したお肌は、余計にダメージを受けやすくなり、さまざまな肌トラブルを起こすようになってしまいます。
セラミドの減少は、不適切なスキンケアや紫外線などの外的要因や、ホルモンバランスの乱れや不摂生な生活などの内的要因によって引き起こされます。
ざらつきの原因

ゆらぎ肌の肌トラブル症状の中でも、お肌のざらつきが目立つのは、30代40代に急増します。
ざらつきの原因5つについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。
原因1:お肌の乾燥
お肌のバリア機能である角質層のセラミドが減少すると、お肌の水分が蒸発して乾燥し、水分が少なくなった角質層は、角質がめくれ上がってざらざらします。
また、角質細胞そのものの水分(NMF:天然保湿因子)が足りていない場合や、皮脂量が足りていない場合も、お肌は乾燥してしまいます。
原因2:ターンオーバーの乱れ
お肌が生まれ変わるターンオーバーの周期は約28日ですが、加齢によって血液循環が悪くなると、代謝が下がって細胞を生み出す力が弱まり、30代40代になると40日~45日になります。
新しい細胞が生まれにくくなると、剥がれ落ちるべき古い細胞が表面にどんどん溜まっていき、乾燥が進んでお肌表面のざらつきが目立つように。

かと言って、過度なピーリングなどで、ターンオーバーを早くし過ぎてしまうのも良くありません。
未成熟な細胞は十分な水分量を含むことができず、乾燥して形の崩れた細胞が表面に出てくることで、お肌に凹凸ができて、ざらつきが出ることもあるからです。

ざらつき以外にも、ターンオーバーが遅い場合はシワやシミなどの原因に、早い場合は赤みやピリつきなどの原因になるので、遅すぎても早すぎても、綺麗なお肌にはなれないのです。
原因3:身体の水分不足
人間の身体の約7割は水分で、そのうちの約15%は皮膚に含まれているので、水分不足によってお肌も乾燥状態となり、ざらつきの原因になります。
また、身体が水分不足になると血液がドロドロになり、血行不良を招いて代謝を低下させたり、必要な酸素や養分をスムーズに運べなくなり、ターンオーバーにも影響してきます。

原因4:適切でない皮脂の分泌
皮脂はお肌の上に薄い皮脂膜を作って、水分蒸散を防いだり、抗菌作用で保護する役割を果たしていますが、分泌される量が多すぎたり少なすぎたりすると、上手くはたらきません。
30代以降は、年齢とともに皮脂のバランスを整える女性ホルモンの分泌が減少しはじめるので、皮脂が不足しやすくなってしまいがちです。
● 皮脂が少なすぎる場合
油分の膜が充分でないと、お肌の水分を逃しやすく乾燥状態になり、お肌がざらつく原因になります。
また、表面がなだらかでなくなり、抗菌作用の力も弱まるので、外的ダメージを受けやすく様々な肌トラブルの原因にもなります。
● 皮脂が多すぎる場合
余分な皮脂が酸化してお肌にダメージを与えたり、毛穴詰まりを起こしたりして、お肌がざらつくようになります。
尚、お肌の中が乾燥している状態は、これ以上水分を逃さまいと過剰に皮脂が分泌してしまう原因の1つです。
原因5:毛穴の詰まり(角栓)
角栓が毛穴に詰まっている状態になると、肌に凹凸ができて、ざらつきの原因になります。
ターンオーバーが遅くなり、剥がれ落ちれなかった古い角質が、行き場をなくして毛穴の中に溜まり、そこに皮脂が混ざることによって、栓になって毛穴を塞ぐのです。
ターンオーバーが早すぎる場合も、未成熟な角質層はうまく剥がれ落ちることができないので、やはり同じように毛穴に溜まり、角栓になります。
また、過剰に分泌された皮脂も、排出しきれなかった皮脂が毛穴に詰まり、角質や汚れと付着して角栓の原因になります。
ざらつきを改善する3つの方法

お肌のざらつきの原因は複数ありますが、根本原因は、ターンオーバーの乱れと、乾燥によるお肌のバリア機能の低下です。
両方を改善していく3つの方法を、1つずつ見ていきましょう。
生活リズムを改善してターンオーバーを正常にする
規則正しい生活リズムに改善し、質の高い睡眠でお肌のターンオーバーを正常にしていきましょう。
お肌のターンオーバーを促す成長ホルモンは、睡眠中に分泌されます。
昔は「睡眠時間は7時間以上」「シンデレラタイムの22〜2時に寝る」などが重要視されていました。
しかし、長さや時間帯よりも「入眠後3〜4時間に熟睡しているかが重要」と最近の研究でわかっています。
睡眠ホルモンのメラトニンを減らさないように、以下の3つに気をつけて、生活リズムを改善しましょう。
- 寝る3時間前までに激しい運動は済ませる
- 寝る3時間前までに全ての飲食を済ませる
- 寝る1時間くらい前から照明を暗めにし、スマホなどのブルーライトを避ける
水分をしっかり摂って身体のめぐりを良くする
お水をしっかり飲んで血流を促すことで、身体のめぐりを良くして、酸素や栄養を身体の隅々まで行き渡らせ、老廃物もしっかり流していきましょう。
お水を充分に摂っていないと、血液がドロドロになって血行不良で代謝が落ち、ターンオーバーの乱れやお肌の水分不足に繋がり、バリア機能が低下してしまいます。
お肌の乾燥以外にも、ドライアイやドライマウスなどの原因にもなるので、夏だけでなく、冬も暖房などで乾燥していることもあるので、意識的に水分補給を行いましょう。

目安は1日1.5〜2Lで、コーヒーなどはカウントしません。
保湿ケアで角質層を柔らかく保つ
お肌に古い角質が蓄積されると、角質層が乾燥して硬くなってざらついているので、しっかり保湿を行い角質層を柔らかくしましょう。
保湿ケアは、うるおいを与えるだけでなく「うるおいを保持させる」ことが大切です。
うるおいを保持する力に長けた、ヒト型セラミドが入っている化粧品が、肌バリア機能を整えてくれるのでオススメです。

保湿ケアの手順は、化粧水、美容液、乳液、クリームの順番でお肌を保湿するようにしましょう。
お肌になかなか化粧水が馴染んでいかない場合は、導入液を使うとお肌の奥まで浸透しやすくなります。
また、オールインワンアイテムを使えば、バランス良くうるおい成分を与えられ、手間もかからずケアをすることができるのでオススメです。
まとめ

今回は、30代40代のゆらぎ肌さんに急増する、お肌のざらつきについて、5つの原因と3つの改善方法をお伝えしました。
原因は複数ありますが、お肌のざらつきの根本原因は、ターンオーバーの乱れと、お肌の乾燥によるバリア機能の低下です。
30代以降は血液循環が悪くなり、ターンオーバーが遅くなるので、生活リズムを改善して質の高い睡眠をとり、お水をしっかり飲むことで身体のめぐりを良くすることで、ターンオーバーを促進していきましょう。
また、保湿ケアは、うるおいを与えるだけでなく「うるおいを保持させる」ことが大切なので、うるおいを保持する力に長けたヒト型セラミド配合の物がオススメです。
なかなかお肌に化粧水が浸透しない場合は、導入液を使用したり、バランス良くうるおい成分を与えられるオールインワンアイテムも◎です。
睡眠、身体のめぐり、保湿の3つをしっかり行えば、ざらつき以外の肌トラブルも一緒に改善できるので、今日からさっそく取り組んでいきましょう。