- ニキビ肌ではないのに、最近、急に大人ニキビができるようになった…
- 頬や口元は乾燥しているのに、なぜか大人ニキビができてしまう…
- おでこ・鼻・あごのTゾーンだけテカって、大人ニキビもできやすい…
1つでもニキビができてしまうと、お肌がムズムズして痛痒かったり、人に会うのも鏡を見るのも、億劫になってしまいますよね。
そこで今回は、大人ニキビの原因とニキビができやすいお肌の状態について、そして、大人ニキビの正しいケア方法について5つのポイントをお伝えして行きます。

大人ニキビの原因は?
大人ニキビは、以下のような原因ででき、思春期の過剰な皮脂が原因でできるニキビと違います。
大人ニキビの原因
- ホルモンバランスの乱れ
- ターンオーバーの乱れ
- 睡眠不足・ストレス
- バリア機能の低下
- メイクによる肌ストレス
- 間違ったスキンケア
- 肌の乾燥
この中でも、特にお肌の乾燥が主な原因です。
お肌の乾燥が直接的なニキビの原因ではなく、乾燥によってニキビができやすい環境を作る、ニキビ肌の元凶になります。
[ニキビの図解]
- お肌が乾燥する
- 古くなった角質がうまく剥がれず、肌表面に蓄積していく
- 厚く硬くなった角質が毛穴をふさぐ
- 乾燥を防ごうとして、過度に分泌された皮脂が毛穴に詰まる
- 毛穴内部でアクネ菌が増殖・炎症が起きる
お肌の内部が乾燥している「インナードライ」の場合、これ以上うるおいを逃さまいと過剰に皮脂が分泌されるので、乾燥に気付きにくく注意が必要です。
インナードライだと気付かずに、肌表面の皮脂を減らすケアや保湿が充分でないケアを続けてしまうと、さらに乾燥が進んでニキビが繰り返しできる悪循環になります。

大人ニキビを根本的に解決するには、お肌を内側から保湿してあげることが大切です。
お肌内部がうるおうと、自然と皮脂量は適量になり、大人ニキビができにくい健やかなお肌になって行きます。
ゆらぎ肌とは?
大人ニキビが急にできる、または、生理前などお肌の調子が悪くなるに伴ってニキビを繰り返す人は、ゆらぎ肌かもしれません。
ゆらぎ肌とは、突然「一時的に」敏感になってしまうお肌のことで、バリア機能が低下してしまうことが原因で起きてしまいます。

バリア機能の低下は、間違ったスキンケア、ホルモンバランスの乱れ、不摂生な生活などによって、角質細胞の隙間を埋めているセラミドなどの細胞間脂質が充分でなくなり、お肌のうるおいが失われてしまうことで起きます。

すると、外的刺激を受けやすくなるので、余計にお肌にダメージを受けてしまう状態になり、さまざまな肌トラブルが起きるようになってしまいます。
また、セラミドは、水分を保持する能力に非常に長けていて、お肌のバリア機能の鍵となる成分です。
セラミドが充分でないお肌は、乾燥が進み、バリア機能の低下と共に、大人ニキビの原因となるインナードライの状態を引き起こします。
敏感混合肌(インナードライ)とは?

敏感混合肌とは、目・口元・頬は乾燥しがちなのに、おでこ・鼻・あごはベタつきがちで、オイリー肌と乾燥肌が混在しているお肌です。
そのため、どちらかのケアに偏ってしまうと、肌トラブルが起きてしまうデリケートなお肌の状態です。
敏感混合肌の特徴
- 比較的お肌のキメは粗く、部分的or全体的にカサカサ・ゴワゴワしている
- Tゾーンや頬の毛穴の開きが目立つ
- 皮膚が硬く、ファンデーションが崩れやすい
- オイリー肌用スキンケアだと乾燥を感じる箇所がある
- スキンケアでピリつきなどの刺激を感じることがある
敏感混合肌はインナードライのため、スキンケアのポイントは低刺激で高保湿のものを使い、水分と油分のバランスを整えるようにしましょう。
また、バリア機能をUPさせることで炎症も起きにくくなるので、お肌の内部に水分をしっかり保持させ、角質層をうるおいで満たすことが大切です。
大人ニキビの正しいケア方法

大人ニキビを改善していくための正しいケア方法について、5つのポイントをお伝えしていきます。
それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。
生活習慣を見直す
健かなお肌には、睡眠と食事の生活習慣が大切です。
質の高い睡眠
たとえ短い睡眠時間でも、睡眠の質をあげることで寝不足からくるダメージはリカバーできるので、入眠3〜4時間後に熟睡できるようにしましょう。
質の良い睡眠で成長ホルモンを十分に分泌させると、乱れたターンオーバー周期も整えることができます。
また、睡眠不足は交感神経を優位にさせ、男性ホルモンが活性化されて、過剰な皮脂でニキビなどの原因になるので、質の高い睡眠をとることが大切です。
質の良い睡眠をとるためのコツ
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血流を滞らせないゆったりした下着やパジャマ
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寝ている間の温度調節が可能な状態
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スムーズに寝落ちできる姿勢を把握
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目覚めた時にしっかり太陽の光を浴びる
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寝る3時間前までに全ての飲食を済ませる
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ぬるめのお湯で15分程度の入浴をする
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お水を1日1.5〜2L摂って自律神経を整える
ビタミンと食物繊維を意識した食事
肉、魚、卵、野菜など、さまざまな食品をバランスよく食べることが健康的な食生活の基本ですが、ニキビ対策のために積極的に摂りたいのはビタミン類です。
ニキビ対策のビタミンは、皮脂の分泌をコントロールするビタミンB2、皮膚炎の予防に働くビタミンB6、血行を促進して肌荒れの解消を助けるビタミンEです。
また、便秘が続くとニキビを招きやすいので、腸内環境を整える食物繊維や乳酸菌を含む発酵食品も意識した食事を摂って行きましょう。
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ビタミンB2:鶏レバー、うなぎ、納豆、ブロッコリー など
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ビタミンB6:いわし、さんま、鮭、いか、バナナ など
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ビタミンE:かぼちゃ、うなぎ、サーモン、たらこ など
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食物繊維:野菜、穀類、豆類、海藻類、きのこ類 など
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発酵食品:ヨーグルト、チーズ、味噌、納豆 など
自分に合った方法でストレス発散
ストレスが溜まると、ストレスホルモンによって、セラミドが破壊されてしまうので、定期的にストレス発散をしましょう。
1番良いのは、体を動かして脳や体を活性化してストレス発散をすることですが、運動が苦手な人は無理にしなくても大丈夫です。
ヨガや瞑想でリラックスして心身を開放することや、映画や読書など好きなことで気分を切り替えることも、ストレス発散になります。

うるおいを奪いすぎない洗顔

敏感混合肌さんは、インナードライを進行させないように、洗浄力が高いものは避け、うるおいを奪いすぎない洗顔をしましょう。
クレンジングは、皮脂バランスを整えながら刺激を与えないジェルかクリームタイプがオススメです。
38度以上の熱いお湯、ゴシゴシ擦り洗い、二度洗いなどは必要な皮脂までも奪ってしまい、乾燥が進んだり、より過剰に皮脂を分泌したりするのでNGです。
たっぷりの濃密泡で、指先がお肌に当たらないように、優しく撫でるように摩擦レス洗顔をしましょう。Tゾーンとあごは丁寧に。
また、帰宅後すぐ洗顔をして、メイクや付着した汚れを落とし、お肌を清潔に保つこともニキビ対策になりますよ。
ヒト型セラミドで肌内部をしっかり保湿
大人ニキビは、インナードライを改善しないといけないので、お肌の内側をしっかり保湿することが大切になります。
保湿と聞くと、クリームやバームと考える人も多いですが、こってり系は余計に毛穴が詰まるのでNGです。
仕上げには油分が多すぎないジェルクリームか、バランス良くうるおいを与えてくれるオールインワン化粧品がオススメです。
お肌内部を保湿するには、与えたうるおいを中に閉じ込める力が必要なので、ヒト型セラミド配合の化粧品を使いましょう。

セラミドは、水分を保持する能力に非常に長けていて、インナードライを改善していくには必須の成分です。
失ったセラミドをしっかり補っていくと、お肌のバリア機能もUPして、ニキビなどの炎症が起きにくくなって行きます。

ニキビ部分はスポッツ用美容液でケア
すでにニキビができてしまっている部分には、スポッツ用美容液を使い、炎症を抑えていきましょう。
いつも同じ場所にニキビができる人は、できる前のムズムズを感じたら、すぐにツポッツ用美容液を使い、ニキビケアの王道の「清潔&抗炎症」を心がけて。
また、マスクによるストレス性ニキビも多く、ストレスホルモンが出て、皮脂が過剰分泌しているあごなどは、特にケアを怠らないようにしましょう。
まとめ

今回は、急にできる大人ニキビの原因と、ゆらぎ肌や敏感混合肌の説明も交えて、5つのケア方法についてお伝えしました。
大人ニキビは、お肌の内側の乾燥(インナードライ)が主な原因で、厚く硬くなった角質層が毛穴をふさぎ、乾燥を防ぐために過剰に分泌される皮脂が毛穴に詰まり、毛穴の中でアクネ菌が増殖してニキビになります。
インナードライを改善するには、睡眠や食事の生活習慣の改善、ストレス発散、うるおいを奪いすぎない洗顔、ヒト型セラミド化粧品で保湿することが大切です。
セラミドは、水分を保持する能力に非常に長けているので、インナードライを改善する必須の成分になります。
セラミド化粧品を選ぶ際は、お肌に浸透しやすい「ヒト型セラミド」配合のものを選びましょう。
尚、すでにできているニキビや、ニキビができそうな時には、スポッツ用美容液を使い、清潔&抗炎症を心がけてくださいね。