- お肌がゆらぐたびに対処法で誤魔化しているけど、根本的に改善したい…
- ゆらぎ肌をなんとかしようと色々スキンケアしているけど、いまいち改善できない…
- 肌トラブルがずっと続く訳ではないから、やり過ごしているけど、どうにかしたい…
常に肌トラブルが起きている訳ではないですが、できるなら、定期的にゆらいでしまうお肌を肌質改善して、いつも健やかな美肌でいたいですよね。
そこで今回は、ゆらぎ肌の原因と肌質改善できるスキンケア方法と3つの対策をお伝えしていきます。

ゆらぎ肌とは?
ゆらぎ肌とは、調子が良い時は大丈夫なのに、何かのキッカケでお肌が急に過敏になってしまうお肌のことです。
敏感肌は常にお肌が弱くて過敏な状態ですが、ゆらぎ肌は「一時的に過敏になること」が特徴になります。
また、ゆらぎ肌さんは3つのタイプに分かれます。
後にお伝えする対策の中に、タイプ別に気をつけるべきポイントがあるので、ご自身がどのタイプか確認してくださいね。
❶カサカサタイプ
- 乾燥しがちでお肌がザラつく
- 洗顔後にツッパリ感がある
- ファンデーションが浮きやすい
- 熱めのお湯で洗顔する
- 空調の効いた部屋で過ごすことが多い
- どちらかというと菜食主義
❷ヒリヒリタイプ
- 化粧水がお肌に滲みることがある
- 合わない基礎化粧品が多い
- 季節の変わり目にかゆみや赤みが出る
- シャワーで洗顔する
- 夏以外は紫外線対策をしない
- 外食やコンビニ弁当が多い
❸ぶつぶつタイプ
- 生理前に肌荒れやニキビができやすい
- Tゾーンがテカりやすい
- オイルクレンジングを使わない
- 屋外で紫外線を浴びる機会が多い
- 甘いものをよく食べる
- 便秘がち
ゆらぎ肌の原因
ゆらぎ肌の原因は「お肌のバリア機能の低下」です。
お肌の表面は、バリア機能と呼ばれる厚み0.02mmほどの「角質層」で覆われています。
角質層には、角層細胞がレンガのように重なって並び、その隙間はセメントのように細胞間脂質がびっしり埋まっています。
これにより、空気中のホコリや花粉、細菌やウイルス、紫外線など、外的刺激を防ぎ、お肌の水分の蒸発を防ぐ「バリア機能」の役目を果たしているのです。

しかし、角質層のうるおいが奪われてバリア機能が低下すると、異物が侵入しやすくなります。
それらを防御しようと炎症やかゆみが出たり、免疫細胞を運ぶために毛細血管が拡がって赤みが出たり、伸びてきた神経繊維でちょっとした刺激でもピリつきを感じたりします。

お肌のバリア機能が低下する原因は、主に以下の4つです。
外的刺激
不適切なスキンケア、湿度の低下、冷暖房の温度差、花粉、PM2.5、紫外線など
ターンオーバーの乱れ
不適切なスキンケア、栄養不足、睡眠不足、加齢など
ホルモンバランスの乱れ
生理周期、ストレス、栄養不足、睡眠不足、加齢など
自律神経の乱れ
過労、ストレス、栄養不足、睡眠不足、不規則な生活リズムなど
肌質改善できるスキンケア

まずは、バリア機能を低下させる不適切なスキンケアをしていないか見直し、肌質改善できるスキンケアにしていきましょう。
全てのタイプに共通する4つのポイントについて解説していきます。
各ポイントごとに、タイプ別で特に注意すべき点もお伝えしているので、詳しく見ていきましょう!
スキンケア時にお肌を擦らない
スキンケア時にお肌をゴシゴシ擦ってしまうと、角質層を傷つけてバリア機能を低下させる大きな原因になるので、今すぐやめましょう!
スキンケアの中でも、洗顔が最もお肌を傷つけてしまっていることが多いです。
ぬるま湯とたっぷりの濃密泡で、優しく撫でるように洗い、すすぎ残しのないように生え際や顎まで丁寧にすすいで、柔らかいタオルで押さえるように拭きましょう。
必要な皮脂まで洗い流してしまう熱いお湯やゴシゴシ洗いは、より乾燥を招いていくので要注意です。
ヒリヒリタイプ
刺激に弱いのでシャワーの水圧や指先がお肌に直接触れないように、優しく洗いましょう。
ぶつぶつタイプ
クレンジングはオイルタイプを使って、余分な皮脂を洗い流しましょう。熱いお湯は水分も奪い、余計に皮脂が過剰に分泌されるので、必ずぬるま湯で。
化粧水をコットンで塗ると、コットン繊維やパッティングが刺激になるので、手の平でゆっくりハンドプレスするように塗りましょう。
また、拭き取りクレンジングはお肌を擦ってしまうので、低刺激のミルクかジェルタイプがオススメです。
低刺激で保湿効果のある化粧品を使う
どのタイプのゆらぎ肌さんも、肌質改善には、角質層にうるおいを与えるだけでなく、お肌の中に「水分を保持」させ、お肌をダメージや乾燥から守ることが大切です。
うるおいが奪われてバリア機能が低下しているので、刺激が少なく、保湿効果が高いスキンケア化粧品を使いましょう。
保湿成分の中でも、ヒト型セラミドは細胞間脂質の多くを占める成分で、水分の保持能力に長けているのでオススメです。

カサカサタイプさんは高浸透のもの、ヒリヒリタイプさんは油分多めのものを選びましょう。
ぶつぶつタイプさんは、お肌の中のうるおいが足りず、これ以上水分が蒸発するのを防ごうと、皮脂が過剰に分泌されているケースが多いので、高浸透タイプで改善していきましょう。
紫外線対策を怠らない
紫外線ダメージを受けると、ダメージを表面で食い止めるために、早く角質層を剥がそうとして、バリア機能が薄くなったり未成熟なバリア層ができあがるので、通年を通して紫外線対策をしていきましょう。
紫外線の約90%はUV-Aで、通年を通して強く降り注ぎ、シワやたるみの原因になる波長です。
ゆらぎ肌さんが特に気をつけたいのは、UV-Bの方です。

つくば局観測データ2002〜2010年の平均値
UV-Bは、降り注ぐ量は少ないもののエネルギーが強く、短時間でお肌にダメージを与えて、表皮細胞を傷つけて炎症やシミの原因になります。
紫外線は1年中降り注いでいるので、通年の紫外線対策を怠らないことで、バリア機能の低下を防ぎ、肌質改善をしていきましょう。

数値よりも、こまめな塗り直しとムラなく塗ることが大切です。
※SPF:UV-A防止、PA:UV-B防止
攻めのスキンケアはしない
過度な角質ケアや美白化粧品などの「攻めのケア」は、ゆらぎ肌を助長させてしまうので使用を中止し、「守りのケア」で肌質改善していきましょう。
角質ケア直後は表面が均一になるので復活したように感じますが、バリア機能である角質層をとり除かれることで、お肌は急いで角質細胞を作ろうとします。
すると、天然保湿因子(NMF)を十分に作れずに、乾燥して形の崩れた未成熟な角質細胞ができあがり、余計にザラつきが目立ってしまうのです。

角質を取り去るのではなく、乾燥して硬くなっている角質を保湿することが、肌質改善には大切です。
また、美白化粧品など美容効果が高いものは刺激が強いので、低刺激で保湿メインのものにしましょう。
肌質改善できる3つの対策

肌質改善には、スキンケアなどの外からのアプローチも大切ですが、身体の中からのアプローチも非常に大切です。
なぜなら、ターンオーバーの乱れ、ホルモンバランスの乱れ、自律神経の乱れは、身体の内側で起きていることだからです。
これからお伝えする3つのポイントを意識をしながら過ごすだけでも、少しずつ改善していきますよ!
必要な栄養素を意識した食事
身体は食べ物からできているため、丈夫なお肌に改善するには、美肌になる栄養素を意識した食事を心がけましょう。
美肌に必要な5つの栄養素
- 動物性タンパク質
- 脂質
- ビタミン(A、B郡、C、E)
- ミネラル(亜鉛、カルシウム、カリウム)
- 水分
タイプ別に、足りていないことが多い栄養素をお伝えしますので、意識して積極的に摂っていきましょう。
しかし、1つの栄養素や食材に偏らずバランス良く食べ、日々の継続が大切なことを忘れずに。
カサカサタイプ:動物性タンパク質
お肉やお魚などの動物性タンパク質には、お肌のハリや弾力を保つコラーゲンを作る役割もあり、不足するとお肌が脆くなってしまいます。
ヒリヒリタイプ:脂質
脂質は、細胞膜を強くして、炎症や乾燥を防ぐ役割があります。中でも、亜麻仁油や青魚に多いオメガ3を積極的に摂りましょう。
ぶつぶつタイプ:ビタミン類・お水
ビタミン類は皮脂をコントロールしてくれ、お水は便秘がちな腸内環境を改善してくれます。糖質や悪い油(酸化した油、脂身や乳製品に多く含まれる不飽和脂肪酸)の摂りすぎも過剰な皮脂分泌の原因なので、意識して控えましょう。
詳しい栄養素と食材、続けられるズボラ技は、こちらの記事へ
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お風呂で体を温めターンオーバーを整える
シャワーだけでなくお風呂でゆっくり温まり、血行を良くしてあげると、身体の隅々まで栄養が行き渡りやすくなり、お肌のターンオーバーをサポートして整えてくれます。
また、自律神経の乱れの要因となる精神的ストレスも、ゆらぎ肌の原因の1つです。
ゆっくりお風呂に浸かって身体の緊張をほぐし、好きな香りの入浴剤などでリラックスタイムを作ってあげることで、ストレス解消にも繋がります。
38〜40℃くらいのぬるめのお湯に、15〜20分くらいを目安に入るようにしましょう。

また、30分以上の長湯は乾燥を招いたり、逆に寝つきが悪くなってしまうので、水温と時間に気をつけましょう。
質の良い睡眠をとる
質の良い睡眠を取り、成長ホルモンを十分に分泌させることで、ターンオーバー周期の乱れを防止することができます。
また、寝不足になると交感神経が優位になり、交感神経には男性ホルモンを活性化させるので、皮脂の分泌量が増え、肌荒れの原因にもなります。
自律神経の乱れは、ホルモンバランスの乱れにも繋がっていきます。
たとえ短い睡眠時間でも、睡眠の質をあげることで寝不足からくるダメージはリカバーできるので、寝入りの90分の質を高めましょう。
- 血流を滞らせないゆったりした下着やパジャマ
- 寝ている間の温度調節が可能な状態
- スムーズに寝落ちできる姿勢を把握
- 目覚めた時にしっかり太陽の光を浴びる
- 寝る3時間前までに全ての飲食を済ませる
- ぬるめのお湯で15分程度の入浴をする
- お水を1日1.5〜2L摂って自律神経を整える
まとめ

今回は、ゆらぎ肌の原因と、肌質改善できるスキンケアと3つの対策についてお伝えしました。
ゆらぎ肌の原因は、バリア機能の低下です。
見直すスキンケアは、お肌の負担となる摩擦刺激や攻めのケアを控え、通年を通しての紫外線対策、そして、低刺激で保湿効果の高いスキンケア製品を使うことです。
保湿ケアの中でも「うるおいを保持させる」ことが大切で、保湿成分の中でも、水分保持の能力に長けたヒト型セラミドがオススメです。
また、不摂生な生活によるターンオーバー、ホルモンバランス、自律神経の乱れも、お肌のバリア機能を低下させるので、身体の内側からの3つの対策が大切になります。
必要な栄養素を含む食事、お風呂で身体を温めリラックスタイムを作る、寝入り90分に重きを置いた質の高い睡眠を心がけると肌質も改善していきます。
これらの対策は、ゆるがない美肌にしてくれるだけでなく、心身ともに健康に導いてくれるので、ぜひ今日から実践していきましょう。